Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。
A 53歳
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。
A 前立腺がん
Q ステージはいくつでしたか?
A T1cN0M0 GS:4+4=8 PSA:12.583
Q 転移があった場合 それはどの部位でしたか?
A なし。
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?
A 放射線治療のみ。
Q オンコロジーでの治療から何年経過しましたか?
9年5か月
Q オンコロジーでの治療中や治療後に困ったことや不安に思ったことはありますか?
A PSA値が緩やかではあるが上昇しつづけていること。
Q 治療後の経過観察はどのように過ごしてこられましたか? 何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。
A 植松先生のご指示(教示)のとおり努めております。泌尿器科の先生には放射線治療後のPSA値再上昇の際(7、8年前)抗がん剤治療をすすめられましたが、その旨植松先生にご相談後は先生の経過観察(血液PSA検査 PET-CT検査)だけをして、泌尿器科へは行っていません。
Q 再発や転移はありましたか? 再発や転移があった場合、どのような治療を受けられましたか?
A なし。
Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っていることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。
A PSAの上昇 PET検査で発見できないがんの進行があるのではないかという不安はあります。
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがありましたら教えてください。
A このまま転移・再発がないのであれば、最高の治療であったと思います。
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?
A 健康には人一倍注意するようになった。
Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。
A 9年間、先生、櫻井看護師にはていねいなご対応をずっとしていただき、安心のよりどころとさせていただいております。
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いている患者様は初期の前立腺がんでPSAの値は12を超えており、比較的顔つきの悪いグリソンスコア4+4=8の状態で当方を初診され放射線治療を受けられました。治療によってPSAの値などは一旦完全に正常化したのですが放射線治療から丸2年経過したあたりかたPSAの値が徐々に再上昇するようになりました。
通常このような場合にはホルモン療法がスタートしてしまうことが多いのですが、患者様と相談してPET-CTの検査を時々行いながら明らかな病巣が見つからない限りは追加の治療は行わないという方針で最初の治療から今日まで約9年半経過しています。この間も徐々にPSAの値は少しずつ上昇しており、数字だけをみるとかなり心配になる状況かと思われますが、もともとPSAというのは前立腺がんの組織から分離された成分ではなく前立腺組織そのものから分離されて抽出されたものであるという事実を踏まえて明らかな癌がみつからない限り治療を行わないという方針でこれからも経過をみる予定です。