Q あなたの性別は?
A 男性
Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。
A 60歳
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。
A 胃がんの後の後腹膜播種
Q ステージはいくつでしたか?
A 胃がん(ステージⅢa)で手術。
Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか?
A 後腹膜。
Q オンコロジー受診以前のがん治療は?ありの場合は具体的に、どんな治療でしたか?
A あり。手術と抗がん剤治療
Q それは効いていましたか?
A 播種には効かなかった。(胃がんの局所再発はない。)
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?
A 放射線治療のみ。
Q 平成28年現在、オンコロジーでの治療から何年経過されていますか?
A 6年。
Q オンコロジーでの治療中や治療後に困ったことや不安だったことは?
A なし。
Q 経過観察はどのように過ごしてこられましたか?何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。
A 普通に過ごしており、何も補助療法はしていません。
Q 再発や転移はありましたか?ありの場合、部位はどこでどのような治療を受けられましたか?
A あり。オンコロジーで治療を始めてからも1年間ほどは後腹膜の別の部位に播種病巣がでたがその都度放射線で消した。(合計13カ所)
Q それは効きましたか?
A はい。
Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っているもとや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。
A 半年ごとにPET検査するたびに不安はありますが、それ以外は不安などなく過ごしています。
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがあったらお書きください。
A 後腹膜播種がきえて、再発におびえることなく過ごしていける点。
Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。
A 適切な態度で接してくださりありがとうございます。
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いた患者様はStage3の胃がんの手術を受けたあと、経過観察中に後腹膜に播種病巣が出現した患者さまです。腹膜播種は出ていませんので、おそらく手術の際にリンパ節廓清をしてそこでがん細胞を後腹膜に少し蒔いてしまったのではないかと考えられます。当初は後腹膜の病巣を再度の手術で切除したり、抗がん剤の治療を様々受けてこられましたが後腹膜播種が押さえ込めないため当方を受診されました。オンコロジーを受診してからは一切の抗がん剤をやめて後腹膜の播種病巣を放射線治療でひとつひとつつぶしていくという治療を続けてこられました。当初の一年間は新たな場所への播種病巣が出現する形で合計13箇所の部位に放射線治療を受けられましたが、丸1年ほど経過したところから播種病巣が全くでない状態になりその後5年ほど経過しております。この患者さまの経過からも抗がん剤の治療をつづけていたために免疫力が低下してしまい。播種病巣の広がりを食い止めることが出来なかった、放射線治療によって播種病巣を消失させながら経過をみるうちに免疫力がもとにもどり新たな播種病巣が出なくなったと考えられると思います。
この患者さまも標準治療を続けていたならば今日の良好な状態に辿りつくことは全く不可能であったと考えられます。