2 下咽頭がん ステージⅢ 男性 76歳

 
Q あなたの性別は?

  A 男性
 
Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。

  A 76歳
 
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。

  A 下咽頭がん
 
Q ステージはいくつでしたか?

  A ステージⅢ
 
Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか?

  A 肺
 
Q オンコロジー受診以前にがんの治療をしていましたか?

  A なし。 
 
Q それは効いていましたか?

  A 
 
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?

  A 放射線治療のみ
 
Q オンコロジーでの治療から何年経過されていますか?

  A 5年。
 
Q オンコロジーでの治療中や治療後に困ったことや不安に思ったことはありますか?

  A 唾液がでなくなったため、いつもお茶を持ち歩いています。歩くと息苦しいようですが、日常生活ではいつも通り生活できています。
 
Q 治療後の経過観察はどのように過ごしてこられましたか? 何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。

  A なし
 
Q 再発や転移はありましたか?

  A あり。
 
Q 部位はどこで、どのような治療を受けられましたか?

  A 肺 放射線治療のみです。
 
Q それは効きましたか?

  A 効いていると思います。
 
Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っていることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。

  A 困っていることはありませんが、検査にくるたび、再発しているのではないかと心配しています。
 
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがありましたら教えてください。

  A 手術をしなくてよかったと思います。(本人が絶対手術はいやと言ってたので)
 
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?

  A 変化はありません。
 
Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。

  A これからもよろしくお願い致します。
 
 
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いている患者様は、平成23年12月に当方を初診された下咽頭がんの方でご病気は比較的大きく、下咽頭から中咽頭に伸びる形で5~6cmに渡って病巣が広がっていました。
明らかなリンパ節転移や遠隔転移はない状態でしたが下咽頭がんはなかなか放射線でコントロールすることが難しいご病気でリンパ節にも広がりやすいので頸部リンパ節領域も広く含める形の放射線治療を行っています。幸い5年以上この下咽頭からの再発は出現していないのですが、2年ほど経って予防的に広く放射線をかけていたにも関わらずリンパ節転移が出現し放射線治療を行っています。このリンパ節転移も放射線治療によってコントロールされ4年近く再発していません。ただそれ以降も肺転移が数ヶ所出現しそれも放射線でコントロールしています。これまでに肺転移は7ヶ所ほど治療しておりますが、その都度コントロールされ新たな場所に転移が出るということを繰り返しながら6年目になっています。
直近のPET-CTでは全身のどこにも転移の所見はなく最終の肺転移の放射線治療を行ってからちょうど1年経過したところです。
抗がん剤の治療はご本人も望んでいないので積極的に行っていませんが転移が出てから治療をするということの繰り返しでお元気に6年目を迎えておられます。