34 肺がん ステージⅠ 男性 81歳

 
Q あなたの性別は?

  A 男性
 
Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。

  A 81歳 2007年4月
 
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。

  A 右肺上葉がん
 
Q ステージはいくつでしたか?

  A ステージⅠ、T1N0M0、早期がん、円形、直径15㎜
 
Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか?

  A なし
 
Q オンコロジー受診以前のがん治療は?ありの場合は具体手的に、どんな治療でしたか?

  A なし
 
Q それは効いていましたか?

  A 
 
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?

  A 放射線治療と薬剤も少し使った。TS1 1回20㎎1日2回、3週間服薬1週間休薬、2009年12月より2013年5月まで 3年5カ月
 
Q オンコロジーでの治療から何年経過されていますか?

  A 10年
 
Q オンコロジーで治療中や治療後に困ったことや不安だったことは?

  A 
 
Q 経過観察はどのように過ごしてこられましたか?何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。

  A ・免疫細胞療法(福岡市、瀬田クリニック)極めて緩徐なガン進行がみられると言われた。2009年6月より9月まで1kur6回、採血20mlを培養してリンパ球を活性化増加して2週間後に本人の身体に戻すこと。効果はみられなかった。
 
Q 再発や転移はありましたか?ありの場合、部位はどこでどのような治療を受けられましたか?

  A あり。
2007年4月4次元ピンポイント照射8回総量58グレイ。10月ガン組織縮小、塊状が索状になる。
2009年4月PETで両肺に粟粒上のパラパラした数個のガン陰影あり、2009年12月CTで前回より僅かに陰影が大きくなり、TS1服用を始めた。その後点状陰影が減少増加を繰り返した。
2011年9月以前とは異なった部位に肺がんが出現してピンポイント照射5回、総量55グレイ実施。その後陰影は消失し、経過良好で2013年5月TS1服用を中止した。2015年12月肺がんの陰影は癪痕化しているが、偶然に腹腔内悪性リンパ腫が発見されPETで悪性度は低いと言われました。

 
Q オンコロジー受診から5年経って、現在不安に思ってることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。

  A 肺がんに関しては治療後既に10年経ており、再発転移はもうないだろうとあまり不安はありませんが、偶然発見された腹腔内リンパ腫はまだ2年を経ず、どのように病状が変化するのか分からず、不安があります。今後引き続き的確な対応をお願い致します。
 
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがあったらお書きください。

  A 2007年私が肺がん発病の頃の治療は手術と化学療法が主役であり、放射線治療は補助的役割でしかなかったのに、地元鹿児島で敢えて4次元ピンポイント照射という画期的な治療を選ぶことができましたことはまったく有り難いことで正解であったと思う次第です。当時高齢者で肺上葉切除をしていると呼吸不全等合併症で現在の長命は得ていなかっただろうと心より感謝しております。
 
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?

  A 肺がん発見の81歳までは特別な疾患もなく、医業に従事していましたが、やはり平均寿命を過ぎると人間の細胞の老化衰退は如何とも防ぎ得ず、思いがけない疾病が襲ってくることを実感しています。リンパ腫、CIDPは予測できませんでした。90歳代になっても何らかの社会に役立ちたい気もしますが、これも欲深いことで、神の摂理に従い、生涯を全うし、数年前に日本尊厳死協会に入会しており、平穏死を迎えることを望んでいます。
 
Q オンコロジーのスタッフへどうぞひとことお書きください。

  A 医療の進歩は目覚ましく、植松先生の日本に一台しかない4次元ピンポイント照射の装置を発見創作され、がん患者に対して、長年の臨床体験で治癒に導かれていることに心より尊敬しております。さらにこの方法を全国に普及されて人類を救っていただきますことを念願いたします。
 
 
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いた患者様は平成19年4月に当方を初診された右肺がんの患者様で、細胞の検査は結局行いませんでしたが、CTやPET-CTではっきりとした影が増大傾向を呈していたため、StageⅠの肺おそらく腺がんであろうという診断の元、放射線治療を行いました。
その後その部位は全く問題なく10年経過していますが、別の部位に微妙な影が認められ、ご本人の希望もありTS-1という抗がん剤を内服したり、休んだりしていました。
また、ご本人のご希望で免疫療法を受けておられましたが、これは全くご本人の病状に対して貢献することはなく、無駄であったと考えています。
その後当初とは全く別の部位に新たな肺がんが出現してきたため、そこも放射線治療を行い、その時からすでに6年経過しています。肺がんはその後落ち着いたままですが、PET-CTで全身の経過観察を行っている際に2015年に腹腔内に悪性リンパ腫と思われる所見が出現してきました。この悪性リンパ腫と思われる病巣は非常に進行がゆっくりで悪性度の低いタイプと考えられたため、特に治療せず経過のみをみています。当方を初診してから10年経過しており、90代になられましたが、とてもお元気です。