A 女性 Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。 A 61歳 Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。 A 胸腺腫 Q ステージはいくつでしたか? A ステージ4 Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか? A 心臓の周り Q オンコロジー受診以前のがん治療は?ありの場合は具体的に、どんな治療でしたか? A あり。胸部外科手術、抗がん剤(CAP療法)1回 Q それは効いていましたか? A わかりません(縮小効果はあったが、その後転移が出た) Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか? A 放射線治療のみ。 Q 平成28年現在、オンコロジーでの治療から何年経過されていますか? A 5年 Q オンコロジーで治療中や治療後に困ったことや不安だったことは? A 治療中は見知らぬ方々ばかりで会話のない事が苦痛でした。 家へ帰ってからは調子の悪い時の相談窓口があればと思います。 Q 経過観察はどのように過ごしてこられましたか?何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。 A 特になし Q 再発や転移はありましたか?ありの場合、部位はどこでどのような治療を受けられましたか? A あり。たくさんの場所、いずれも胸膜で放射線で消している Q それは効きましたか? A これしかないと思っているし、それぞれの治療部位はよく効いている Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っているもとや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。 A この5年で2回体調を崩し入院があり、地元大分での治療を勧められますが、お断りした後の気まずさでなかなかうまくいきません。 Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがあったらお書きください。 A 先生に出会えなかったら今頃生きていなかったと思います。 Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか? A 大いにあります。普通に送れる毎日がどんなに幸福なことかこの5年間日々感謝して過ごしています。 Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。 A いつも優しい対応をして下さり嬉しく思っています。 でもやっと仲良くなれたらまたお会いできない方々少し残念です。 技師さん本当に頭が下がる思いです。毎日フルマラソンをしているみたい!!お身体心配しています。ありがとうございます。 <植松医師からのコメント> このアンケートにご回答頂いた患者様は2013年2月に発症した縦隔腫瘍 胸腺腫の患者さまで当時から心臓の周囲に液体貯留が著しく、心膜播種という形でStage4Aと診断されていました。 外科切除が行われましたが、もちろん取りきることはできず部分切除にとどまっています。術後にシスプラチンやアドリアマイシンを含む強い抗がん剤の治療を行ったところ、腫瘍は縮小しましたが、抗がん剤による有害事象も非常に重篤で患者さまは「この治療を続けていたら命が続かない」とまで感じられたそうです。 また、その後の経過で当初は認められていなかった胸膜への転移病巣が多数出現してきていますので抗がん剤の治療によって転移を防ぐことはできなかったことがわかります。 その後患者さんは同年5月に当方を初診され、放射線治療を受けていただいております。 放射線治療を行った縦隔からの再発はありませんが、胸膜に転移がでているため胸膜や心膜などこれまでに10数ヶ所に断続的に放射線治療を行いちょうど5年が経過しているところです。 胸腺腫というのは悪性であった場合でも比較的進行がゆっくりなことが多いので、この方のように断続的に治療を繰り返しながら病気とともに共存できる場合が多く、しっかりとした放射線治療を行えばその部位については充分なコントロールが可能な疾患です。 ]]>