UMSオンコロジークリニックは、2024年8月をもって放射線治療業務を終了致します。
2006年にUASオンコロジーセンターとしてスタートし、2014年にUMSオンコロジークリニックとなって、
今日まで18年間で4000名余りの方に放射線治療を提供させていただきました。
この間当方で行ってきた放射線治療は、「正確に病巣をとらえて、正確に病巣に照射する。」というものです。
これは当たり前のことと思われるかもしれませんが、言うは易くても実行するのは容易なことではありません。
正確に病巣を把握するための自走式の四次元CT、リアルタイムで広範囲を確認できるX線シミュレーター、高精度の放射線治療装置リニアック、
これらを精度高く組み合わせる独自開発の治療用寝台、そして、この治療システムを正確に使いこなす優れた診療放射線技師のメンバーによって日々の治療を実行してまいりました。
機器の精度維持のために常にメインテナンスを続けてきましたが、最初に精度維持が難しくなる可能性が指摘されたのがCT。
メーカーの規格が変更されたため部品調達ができなくなる可能性が出てきたため、2021年に最新の自走式四次元CTに更新しました。
また、スタッフの高齢化が進み、5名の技師で週に7日行っていた治療を今年から日曜日は休みにしました。
さらに今回、治療用寝台もメインテナンスが難しくなる可能性がでてきたため、精度に問題が生じないうちに放射線治療を終了せざるをえなくなりました。
本年8月中までに治療を終了できると判断できる方の治療は従来通りお受け致します。
また、過去に治療を受けていただいた方の経過観察や診療情報の提供は従来通り継続してまいります。
ただ、現在の施設の使用は8月で終了しますので、9月以降は連絡先や住所の変更を生じると思います。確定し次第お伝え致します。
2024年5月1日 UMSオンコロジークリニック 植松 稔