2 腎臓がん ステージⅣ 男性 50歳

 
Q あなたの性別は?

A 男性
 
Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。

A 50歳
 
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。

A 左腎臓がん術後 右に新たな腎臓がんと転移病巣
 
Q ステージはいくつでしたか?

A ステージⅣ
 
Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか?

A 腰の骨 背中の骨 肺。
 
Q オンコロジー受診以前にがんの治療をしていましたか?

A している。
39歳で、腎臓・副腎・睾丸を摘出(片方ずつ)

 
Q それは効いていましたか?

A 摘出した部位に再発はしていない。
 
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?

A 放射線治療のみ。
 
Q オンコロジーでの治療から何年経過されていますか?

A 9年。
 
Q オンコロジーでの治療中や治療後に困ったことや不安に思ったことはありますか?

A 治るものと思って不安は無し。
 
Q 治療後の経過観察はどのように過ごしてこられましたか? 何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。

A 仕事・ゴルフ・飲酒、何も変わらず。ストレスを溜めずに好きな仕事をする。
 
Q 再発や転移はありましたか?

A あり。
 
Q 部位はどこで、どのような治療を受けられましたか?

A 背中の骨 放射線
 
Q それは効いていましたか?

A 効いていると思います。
 
Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っていることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。

A ほとんど年1くらいで新しい場所にできるので困ったもんです。
 
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがありましたら教えてください。

A 年1ぐらいで出来るけど、仕事しながら治療してもらえるので良かった。
 
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?

A 不安はあるけど、全てを楽しむようになりました。
(以前は神経質、今は無神経(笑))

 
Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。

A いつもニコニコ ありがとうございます。
 

<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いている患者様は、39歳の時、左の腎臓癌に対して左腎臓摘出の手術を受けられた後、50歳の時に残っている右の腎臓にも小さな腎臓癌が見つかりました。もう一度外科手術をすることになると透析を行なわなければいけないほどに腎機能の低下が予想されたため当方を初診されました。
この時点で右の腎臓に小さな原発病巣が認められていただけでなく、骨や肺などにも転移病巣と思われる部位が認められ、StageⅣの状態でした。30代という比較的若い年齢で左の腎臓、左の副腎、睾丸などを摘出するという手術を受けておられましたが、50歳の時に右側の腎臓にもご病気が出て、転移病巣も出現していたわけです。右側の腎臓に対する放射線治療や骨転移、肺転移などに対する放射線治療を受けていただき、いずれもコントロールされた状態が続いています。
これまでに7カ所程の放射線治療を受けていただいており、現在も左右の肺に小さな転移病巣がひとつずつ認められている状態ですが、身体にとって負担の少ない治療を繰り返しているため、日常生活は問題なく過ごす形で、まもなく60歳になろうとしておられます。これまで日常生活をあまり気にせず過ごされていたためか痛風などの症状がでており、痛風に対する薬剤が腎臓に対して負担になってしまうということから、これからは日常生活に気を配りながら過ごしていただこうと考えているところです。
左右の肺の小さな転移病巣はこの先大きくなるようであれば、また放射線治療を行なうことになるかと思われます。