Q あなたの性別は?
A 男性
Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。
A 62歳
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。
A 肺がん(扁平上皮がん)
Q ステージはいくつでしたか?
A ステージⅡB期 T3N0Mo
Q オンコロジー受診以前にがんの治療をしていましたか?ありの場合は具体的にどんな治療でしたか?
A なし
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?
A 放射線治療のみ。
Q オンコロジーでの治療から何年経過しましたか?
A 5年半。
Q オンコロジーでの治療中や治療後に困ったことや不安に思ったことはありますか?
A 1.のどが痛く、水や食物が通らなかった。 2.左肺全体が無気肺になった。 3.咳が止まらず、まるで「ぜん息」の様であった。
Q 治療後の経過観察はどのように過ごしてこられましたか? 何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。
A 1.市立病院に定期的(1~2か月に1回)に通院しました。(肺炎の為入院)2.酸素吸入器を約3年間使用する。
Q 再発や転移はありましたか?ありの場合はどこで、どのような治療を受けられましたか?
A なし。
Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っていることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。
A 飛行機に搭乗する場合の酸素吸入(高圧の為)
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがあったらお書きください。
A 肺がんの原巣がお陰様で消滅し、転移が見られなかったこと。
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?
A 生に対する執着が減少した。感謝の気持ちと利他の心が増加した。
Q オンコロジーのスタッフへどうぞひとことお書きください。
A やさしい暖かい心遣いにありがとうございました。と申し上げたい。
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いている患者様は左肺門部に発生した扁平上皮癌で気管が左右の気管支に分岐するすぐ近くにがんが発生しており、もし外科的な手術をする場合、手術は左の肺全摘以外は考えられない状態でした。
しっかりとした放射線治療をおこなっても、いずれ左の肺は空気が入らない無気肺の状態になってしまう可能性が高いこと、それは肺がんの治療が成功して数年経ってから生じることである、といった説明をした後に放射線治療を受けていただくことになりました。
治療後2年間は全く問題なく経過しましたが、その後徐々に左の気管支が狭くなり1年程かかって完全な無気肺になりました。
無気肺になる途中の過程でむしろ炎症反応のようなものがでて咳など辛い思いをされた時期もありましたが、完全に無気肺になってからは身体が徐々に順応し今は日常生活には特に大きな問題は無いようです。