Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。
A 72歳
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。
A 前立腺
Q ステージはいくつでしたか?
PSA29.87、グリーソンスコア8(4+4)、臨床病期T3bN0 M1
Q 転移があった場合 それはどの部位でしたか?
A あり(頸骨・第三、七肋骨・恥骨・仙骨・精嚢)
Q オンコロジー受診以前のがん治療は?ありの場合は具体的にどんな治療でしたか?
A ホルモン剤
Q それは効いていましたか?
A はい、癌を小さくした。
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?
A 放射線治療のみ。
Q オンコロジーでの治療から何年経過しましたか?
7年9カ月
Q オンコロジーでの治療中や治療後に困ったことや不安に思ったことはありますか?
A
Q 治療後の経過観察はどのように過ごしてこられましたか? 何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。
A 三田病院に於ける4ヶ月(当初は3ヶ月)毎の定期検診
Q 再発や転移はありましたか? 再発や転移があった場合、どのような治療を受けられましたか?
A なし。
Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っていることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。
A 再発。 定期検診が近づけばPSA値等が心配になる。
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがありましたら教えてください。
A 将来に対する安心感
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?
A 人生観は大きく変化していないと思いますが、癌が完治したことへの感謝の念は常に感じています。
Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。
A その節は過不足無く親切にしていただきました
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いている患者さまは、都内の大学病院で平成20年4月に前立腺がんの診断がついた患者様で、当初から骨シンチで数箇所(肋骨・恥骨・仙骨など)骨転移がありという診断のStageⅣの状態でした。そちらの病院でホルモン療法がスタートしたところで、当方を受診され、こちらで全身のPET-CTの検査を行ってみたところ、骨シンチで転移の疑いとされていた部位にいずれもPET-CTでの陽性所見を認め、骨シンチの所見とPET-CTの所見を合わせて骨転移ありと最終判断をしたStageⅣの患者さまです。
ホルモン療法を継続しながら放射線治療を前立腺や骨転移の部位に対して行い、約1年後にホルモン療法を終了して経過を診ていますが、それ以降、約7年間どこにも病気が出てこないという状態で経過しています。
数箇所の骨転移が存在する場合、身体中に病気がめぐっているという判断のもと生涯薬物療法を継続されてしまう患者さまが多いのが現状ですが、この患者さまのように転移部位に対しても丁寧に放射線治療を行い、その後薬物療法を一切止めてしまっても新たな転移が出ないという方は時々おれらます。この方も薬物療法を完全に止めてしまってから7年近く全く問題なく経過しておりますので、局所治療を丁寧に行うことの意義というのは世の中で考えられている以上に大きいということがわかります。