Q あなたの性別は?
A 女性
Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。
A 51歳
Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。
A 膀胱癌
Q ステージはいくつでしたか?
A Ⅱ 筋肉に達していた(T2N0M0)
Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか?
A なし
Q オンコロジー受診以前のがん治療は?ありの場合は具体的に、どんな治療でしたか?
A なし
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?
A 放射線治療と薬剤も少し使った
Q オンコロジーでの治療から何年経過されていますか?
A 5年
Q オンコロジーで治療中や治療後に困ったことや不安だったことは?
A 下痢の症状がありました。今では精神的なものなのかお腹が弱いです。
少しの吐き気はありました。
Q 経過観察はどのように過ごしてこられましたか?何かしらの補助療法を行っていたら教えてください。
A 地元の病院で3カ月に1度膀胱の内視鏡検査を受けています。
半年に1度のPET-CT検査もしています。
Q 再発や転移はありましたか?ありの場合、部位はどこで、どのような治療を受けられましたか?
A あり。膀胱内で地元(鹿屋市)の病院でBCG注入療法をしました。
Q それは効いていましたか?
A はい。
Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っていることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。
A 3カ月に1度内視鏡検査を受けているので不安はありません。
毎回PET検査では不安にはなりますが。
Q オンコロジーで治療を受けて、良かったことがあったらお書きください。
A 私の場合、膀胱の全摘しかないと言われ、神戸での手術日まで決まっていました。知人からオンコロジー治療を聞いて本屋へ行き、セカンドオピニオンを受けました。膀胱の全摘をしていたら私は多分うつ状態になり、外出や外食にも出かけられなかったと思います。
今すぐに外科治療を受けなければ2度と手術は出来なくなると言われ、娘にまで電話が来て「やめなさい」と言われましたが、今では本当にこの選択をしてよかったと思っています。
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?
A 小さいことは気にしないと心がける様になりました。
体の事にも注意して検診などもきちんと受ける様になりました。
家族や周りにも感謝する気持ちを大切にする様になりました。
Q オンコロジーのスタッフへ どうぞひとことお書きください。
A いつも穏やかで優しく接して下さり、治療中も悲観的になることもなく治療に通うことができました。
お忙しいとは思いますが、どうぞお体を大切になさってください。
人生は「出会い」何だとつくづく感じています。私は知人を通してオンコロジー 治療のことを知り、家族と自分自身で決断しました。
この決断を植松先生・他皆さんのおかげで私は今笑顔で過ごすことができています。本当にありがとうございました。これからも経過観察を怠ることなく生きていきたいと思っています。
<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いた患者様は、平成24年6月に当方を初診された膀胱癌の患者様で膀胱癌が粘膜を超えて筋肉にまで浸潤していたためT2N0M0 StageⅡの状態でした。
膀胱を全部取ってしまう手術が最も安全だというお話が進んでいたようですが、膀胱全摘を受けることに大きな抵抗があり、当方を受診されました。放射線治療後、筋肉に浸潤していた部位は抑え込めることができましたが、経過観察で時々内視鏡検査をする中で膀胱の別の部位に浸潤していない粘膜内癌が見つかったことがあり、その際にはBCGの膀胱内注入という治療も受けておられます。
これは膀胱癌の放射線治療を行なった2年後に認められたことですが、これ以降3年間特に膀胱の中に新たな癌の出現はなく順調に5年の経過を診ることができています。
膀胱癌は放射線治療に良く反応することが多いので膀胱全摘を極力避けたい場合には放射線治療はとても良い治療になりうると考えています。