78 乳がん ステージ3A 29歳 女性

Q あなたの性別は?

A 女性

Q オンコロジーで治療を受けたときの年齢を教えてください。

A 29歳

Q オンコロジーで治療を受けたがんを教えてください。

A 乳癌(左胸)

Q ステージはいくつでしたか?

A  T3N2M0 StageⅢA
 
Q 転移があった場合、それはどの部位でしたか?

A  左脇リンパ節
 
Q オンコロジー受診以前のがん治療は?

A なし
 
Q オンコロジーではどのような治療を受けられましたか?

A 放射線治療のみ

Q オンコロジーでの治療から何年経過されていますか?

A 5年経過

Q オンコロジーで治療中や治療後に困ったことや不安だったことは?

A 治療後に治療痕(部分)の皮膚がただれ、再生したときに突っ張ってしまい、左手(腕)を挙げるのが少し難しい。
自己流だが、腕を回すなどリハビリしている。

 
Q 経過観察はどのように過ごしてこられましたか?
何かしらの補助療法を行なっていたら教えてください。

A 特別なことは何もせず、ずーっと今までどおりの生活をしてきた。それが良かったと思う。
好きなことをして好きな物を食べて飲んで「病気」ということを過度に意識しすぎない。
仕事も以前のように復帰した。

 
Q 再発や転移はありましたか?

A なし

Q オンコロジー受診から5年以上経って、現在不安に思っていることや困っていることはありますか?気になることなどございましたらお聞かせください。

A もちろん、再発などはずっと気になっている。ただ、そればかりを考えて、生活を変に変えてしまうのではなく、ガンになったことで食生活やストレスを以前より気にするようにしたり必要な改善は心掛けている。
 
Q オンコロジーで治療を受けて、よかったことがあったらお書きください。

A 放射線治療のみだったおかげで、子供を授かることが出来た。人それぞれの治療法があって、何が正しいのかはずっとわからないかもしれないが、私には合っていたと今は思っている。
 
Q がんになる前と現在とで人生観などに変化がありましたか?

A 「生きる」ことの難しさは感じるようになった。

 
Q オンコロジーのスタッフへどうぞひとことお書きください。

A 「がん」という病気の患者さんへの対応はとても大変だと思いますが、普通に接して下さることで気楽に過ごすことが出来ました。
ありがとうございました。

<植松医師からのコメント>
このアンケートにご回答頂いた患者様は平成25年7月に当方を初診された左乳癌T3N2M0 StageⅢAの患者様で、薬物療法と手術を拒否されたので当方を受診することになりました。かなり大きな乳がんでしたので、本当は放射線治療中にごく少量の抗がん剤も併用したかったのですが、ご本人のご希望で用いませんでした。放射線治療のみを行なって丸5年が経過し順調に過ごしておられます。この間に赤ちゃんを出産されたのですが、これは抗がん剤を使わずに治療した最大のメリットだと思います。発症は29歳で若年性乳癌ですが、薬物療法も手術もなしで再発も転移も認めておりません。