「左乳癌」
大谷則子
毎日元気にウォーキングしていた9年前の5月のある日、お風呂から出て体を
拭いていると左乳頭に痛みを感じバスタオルを見ると赤く血がついていました。
ハッと驚き朝になるのを待って近くの評判の良い乳腺外科を受診しました。
先生は触診とマンモグラフィーを見てすぐ「乳がん」と思われる、早速大病院
でMRI造影検査をしましょうと2週間後に予約したところ「炎症性乳がん」と
診断され左乳房全摘ですと告げられた。頭は真っ白になりショック・・・・
しかし落ち込んではいられないと病院の帰り本屋に寄ると、ちょうど私の目の高さ
にこの本を読みなさいとばかりに「明るいがん治療」切らずにピンポイント照射、
身体に優しいピンポイント照射の本が2冊並んでいました。
早速買って帰りその日のうちに2冊読み切りインターネットでもいろいろと調べ
これしかないと心に決め家族の了解を得て地元の医師に検査結果の資料をお願いし
放射線治療の件を話したところ「放射線では治らないと思いますよ」と言われま
したが紹介状と資料は出して下さいました。
早速鹿児島の植松先生を訪ねました。先生は資料を見てCTを撮りましょうと言
われ、CTの後「抗がん剤は使いたくない」と伝えたところ、抗がん剤なしで
できるだけやってみましょうと仰って下さいました。
とても嬉しくなりその日のうちに治療の予約をして帰りました。
2009年8月～2009年9月の初めまで治療をして頂きました。
治療については痛みや苦しみもなく毎日楽しく過ごし鹿児島の街もすっかり地理を
覚え、同じ部位を治療している友達もでき旅行などもいたしました。
治療後1ヶ月位してから左乳房が火傷の瘢のようにただれ、びっくりして植松先生
に症状をお尋ねしたところ清潔にして乾燥することとご指示を頂き、1ヶ月くらいで
きれいになり、その後副作用もなく現在健康に過ごしております。
今年の9月には10年目を迎えます。
現在も1年に1回PET検査の為鹿児島を訪れております。
このように毎日元気に過ごすことができ、とても幸せに思います。
病気に負けない気持ちを持つこと、楽しく暮らすこと、大切だと感じております。
素晴らしい治療をして頂いた植松先生をはじめ、スタッフの皆様に感謝でいっぱ
いです。抗がん剤の「ハーセプチン」が有効であると診断されましたが使用せず
治療して頂きました。
76歳 女性